ENTREVUE BLOG

「ナギ」ですが時にはあらぶり「エンタメ」「すきなこと」について書く。演劇・宝塚・映画・本、アート・旅行等娯楽、趣味の話とたまにの真面目コラム。

美しい日々とはどんな日々?@新国立劇場研修所卒業公演『美しい日々』

こんにちは、ナギナリコです。日本には、国立の演劇を学ぶところがないのをご存知でしょうか?かの東京藝大には演劇学科はありません。有名なところは私立で、日大の芸術学、桐朋短大等でしょうか。

今回は中でも「国立」の演劇研修所、と言ってもいいと思いますが、新国立劇場の終了公演を観てきましたので、ご報告します。

 では、いつものようにあらすじ等をご紹介から。

 

修了公演「美しい日々」 | 新国立劇場 演劇

 

2015年入所の第11期生が8月の朗読劇『ひめゆり』、10月の試演会『ある階段の物語』の公演を経て、いよいよ新国立劇場演劇研修所での最終公演に臨みます。作品は松田正隆作『美しい日々』。1997年に執筆された、松田正隆初期の作品です。東京と九州、ふたつの土地を舞台に、現代ならではの人間関係の中で生きる若者のリアルな姿が描かれた傑作戯曲。4期生の修了公演でも同作品を手がけた演劇研修所長宮田慶子による演出で、研修生活3年間の集大成となる修了公演にご期待ください。

 

健一は、すくむ足を一歩踏み出し、闇の中へ。

そして、美しい日々に別れを告げた――

 

東京の中央線の、とある駅の近くにあるアパート。そこに住む、私立高校で教師をしている永山健一の部屋には若い女性が出入りしている。隣の部屋では兄妹が暮らす。......九州の、海のある小さい町。永山が実家に帰ってくる。そこを訪ねる東京の友人、そして、土地の人々との交わりを経て......。

新国立劇場

 

新国立劇場研修所の終了公演を観るのは二度目です。

松田正隆さんはむかし少しご縁があってお話しをしたことがあります。ラストシーンがいかにも松田さんの戯曲!という印象で、演出は宮田慶子さんですが、松田正隆さんの作品を観たな、と懐かしく思いました。

やはり主役(と言っていい)バルテンシュタイン永田玲央さんが華もあり良かったです。この舞台は登場人物が多く、前半と後半で舞台も変わります。

あとは一幕二幕で違う役を演じた方も多かったですが、佐藤和さんのナチュラルな芝居も印象に残りました。なかなか難しそうで興味深い、二人の女性の役でした。

松田正隆さんのお芝居の感想っていいつもなかなか書きにくいんですよね。

帰り際どこが「美しい日々?」という声も聞かれましたが、確かにあのラストを観るとあのボロアパートでの日々も、九州での日々も美しい日々なんだな、と。

美しさはそこにひそむ日常性にこそ、あるものなのかもしれません。

そんなことを思いながら帰りました。

 

 

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