ENTREVUE BLOG

「ナギ」ですが時にはあらぶり「エンタメ」「すきなこと」について書く。演劇・宝塚・映画・本、アート・旅行等娯楽、趣味の話とたまにの真面目コラム。

『悲劇喜劇』宝塚特集、読みました!

 

演劇ファンにはお馴染み、雑誌『悲劇喜劇』。

9月号(No.794)は「OH!(この特集タイトルは一体…)、宝塚特集です。

悲劇喜劇 2018年 09 月号

 

元々気になる特集や戯曲掲載がある時は読んでいた雑誌ですが、何せお値段が¥1400位して毎号買うのはちょっとネックでして…(みみっちくてスミマセン)

今回の特集は宝塚に関わりある人達からの寄稿、インタビューや対談等が充実してます。ちなみに戯曲掲載は永井愛さんの『ザ・空気ver.2』と中島淳彦さん作、鈴木裕美さん演出で上演された『宝塚BOYS』。宝塚BOYSはかって実在した宝塚の男子部が舞台のお話しです。

こちらの雑誌、『歌劇』の劇評や寄稿ってちょっと形式ばってて物足りなくなっちゃったわ〜って方に特にオススメですよ~!

お馴染み中井美穂さん、ポーの一族の原作者萩尾望都さん、ダンサー前田清実さんの鼎談をはじめ、バラエティ豊かな、各界で活躍されてる方が色んなテーマでお話されてます。往年のファンの方には懐かしいOGさんや関係者の記事もありますよ!

東宝の支配人としてよく劇場でお見かけする甲にしきさんの宝塚への思いですとか、

大浦みずきさんの妹さんがなつめさんの踊りを思い起こさせるジェンヌさんをつい追ってしまう、宇月颯さんのファンでカンパニー/BADDYかなり通った、という話も素敵でした。

どの記事も読み応え充分でしたが、中でも宝塚のパリ公演に通訳として同行した 演劇プロデューサー中根公夫さんの『愛しき面倒な演劇人』は、自虐とユーモラスな語り口、当時のタカラジェンヌ達の意外な?一面がうかがえる味わい深い文章でした。

2.5次元と宝塚、歌舞伎と宝塚の話題、作品ではBADDYへの言及がなんとなく目がいったかな。意外と『歌劇』ではあまりないレビューについて言及されている方も多かったですね。宝塚は『TAKARAZUKA REVUE COMPANY』ですからね!

 

あと個人的気になった内容…

劇団演出家からの寄稿は小池修一郎さんと原田諒さんでした。

小池先生は宝塚の歴史的な文脈からの話が中心でしたが…「トップスターという存在が固定されているのですから、演目によって相手役を変えるほうが物語のバリエーションは増えると思います。」と言った記述が。

もちろんトップ娘役を決めないことはファンの異論を招く、とファンの気持ちにも触れているのですが…え…イケコ「座付き」演出家としてトップコンビについてそういう風に思ってるの?!とちょっと…。「これから何が起こるかわからない」みたいな〆だったのもモヤモヤ。大筋は客観的な記述だったので私が穿ち過ぎなだけ、かもしれませんが。

というか(まだ続ける)、昔トップスターの相手役が固定化されていなかったのって、今よりずっとトップの在任期間が長かったこと、公演数も少なく、スカステもなく割とジェンヌ人生の時間的余裕があったからだと、私は(勝手に)思っているのですが。(おそらく、言い方悪いですが)今の酷使されまくって、大体大劇場5作、二年半位で卒業してしまうトップ二人に、それはないよな~…と思います。トップコンビは言うなれば唯一無二の仕事のパートナーですよね、コロコロ代わるべきじゃない。娘役を軽視してる感もありますしね…(あとそんなに柔軟に娘役に役描ける座付いますか…ゴニョゴニョ)

絶対この2人はカップル!コンビ!という理想化された男女の姿が観たいんですよ!観客は!

 …と大部分イケコへのツッコミでしたが、原田先生についても。これからの「宝塚らしさ」を模索してる内容でしたね。今の定石とされる演出へのあれこれ等。他の舞台にも詳しく、勉強熱心な方だな、と。(何目線ですか、わたし)

原田先生!そこは今こそ洋物ショー作家デビューですよ!(強調)

詳しくは!是非誌面でご確認下さい!

ここで紹介した箇所は本当極々一部分ですので。

ではでは本日はこのあたりで。

予定変更してますが、次こそは凱旋門と併演の『Gato Bonito!!』のレビューをお届けします~!

ナギナリコでした。

 

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名作芝居待望?の再演の出来は…@宝塚雪組『凱旋門-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-』

ご無沙汰しております、ナギです。先日閉幕しました『凱旋門/ガートボニート』、今回は芝居凱旋門のレビューをお届けしたいと思います。

 

公式情報

かんぽ生命 ドリームシアター
ミュージカル・プレイ
凱旋門
エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-
Based on
ARC DE TRIOMPHE by Erich Maria Remarque
Copyright (c) 1945 by New York University, successor-in-interest to the literary rights of
The Estate of Paulette Goddard Remarque
Performed by permission of New York University, successor-in-interest
to the literary rights of The Estate of Paulette Goddard Remarque
c/o Mohrbooks AG Literary Agency, Zürich, Switzerland
through Tuttle-Mori Agency, Inc., Tokyo
脚本/柴田 侑宏 演出・振付/謝 珠栄
祖国を追われた亡命者たちが集う、第二次世界大戦前夜のパリ。ドイツから亡命してきた外科医ラヴィックは、友人ボリスに助けられながら、あてどなく仇敵を捜すだけの失意の日々の中で鮮烈な恋を見出す……。ラヴィックにとって生きる希望となるジョアンとの恋を軸に、過酷な運命に翻弄されながらも懸命に生きる人々の姿を、シャンソンをモチーフにした音楽を絡めて描き上げた作品。2000年に雪組で初演、主演を務めた轟悠文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞を受賞するなど、絶賛を博した傑作ミュージカルの待望の再演となる。

雪組宝塚大劇場公演 ミュージカル・プレイ『凱旋門』 ショー・パッショナブル『Gato Bonito?』 [Blu-ray]

雪組公演 『凱旋門』『Gato Bonito!!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ 

一ファンの戯言

感想前にちょっと自分がたりを。

宝塚ファン歴二年(まだ二年!)程度で、でも今まで、自分が宝塚に捧げてきた時間と思い(とお金)は非常に濃いものでした。文字通り「毎日宝塚漬け」の日々でしたし、ファン歴の浅い私でも、宝塚の作品、上演歴に大分詳しくなれました。けれど、過去の有名作はかなり見尽たな、という今でも見ていなかったのが、『凱旋門』です。私の記憶違いでなければ、ここ最近はスカイステージでも放送されていないと思います。

ということで、この作品を私はずっと観たかった。タカスペで歌われる「パララパララ…」の歌が素敵で、「名作」との呼び声も高い。どんな作品なのかな、と期待を募らせていました。だからこその、の以下の感想です。

 

「かの名作」凱旋門

待望の再演発表には非常にワクワクしましたし、元々遠征も決めていました。ただ諸事情により今回は東宝二階末席で一度のみの観劇に。そんな人間の感想ですが、少なくともこの作品、再演に値する「傑作」との評価できないと思います。

理由は端的に言えば再演する意義が感じられない舞台だったから。脚本が凡庸で、今の雪組に似合いの演目とも思えず、舞台美術をはじめ演出も冴えず。名曲と呼び声高い『雨の凱旋門』や『いのち』も素敵でしたが、特に後者はやや早急な使われ方に思えました。そもそもこの芝居、ドラマティックなのは舞台と登場人物の設定で、物語の主軸はよくある男女の恋物語ですよね。言って見れば地味でもある。難しいのは、その「よくある男女の話」の「背景にあるもの」で。レマルクの原作は━、想像でしかないですが、日常と登場人物の背負う哀しみがもっと鮮やかに描かれていたのでは?と思うのです。本来はキャラクターを通し、切実な時代背景と日常の濃淡が色濃く浮かび上がる、味わい深い作品だったのではないでしょうか。

しかし、舞台の色彩があまり変わらず、転換も盆回しが中心。派手な演目に慣れている今、この演出で大劇場の空間が埋まっているように思えなかった。二階後方だとかなり舞台全体が散漫な印象を受けました。

 

キャストについて

轟悠さん、前作ジバゴでも声が少し辛い印象でしたが、その熟練の男役芸、見応えがありました。

ただ、今回残念ながらもう大劇場で主演する力は…と思いましたね。芸に対してストイックな面って、ラヴィックのお芝居からもうかがえる。男役としての佇まい、素晴らしいの一言です。でも、宝塚の大きな劇場でセンターを張り、二階後方まで届く存在感はなかった。(この演目で、席が…というのも差し引いても)意外と若々しい芝居で、重い過去と現在を背負う壮年ラヴィックが、何故ジョアンみたいな若い女を求めるのか、その切実さが感じられなかったせいもあるかな。(これは本の問題もあるでしょうが)

相手役さんとの組み合わせも、成功しているように思えなかったですね。真彩希帆ちゃんはとても可愛らしい娘役さんですが、15下とはいえ、ジョアンは只の可愛い女か?は疑問です。ジョアンは「普通に」弱く、軽薄で、愚かな女ですが、現代の女子大生みたいな類ではないと思うんですよ。真彩ちゃんの「親しみ持てる良い子」で「賢い」面が、この芝居では逆に役の魅力を損なう結果になっていたように思いました。ジョアンを7嫌な女」に見せないのは彼女の力。でも、台詞にもあるような砕けた魅力が乏しいのです。前から気になっていましたが、笑顔がとてもキュートなのですが、その表情の種類が少ない。イメージぴったりの朗らかな役は意外と物足りなく、内に抑制された役の方が魅力的。だからこそのこれまで、あのシャロンやマリー・アンヌだったと思います。なにぶん技術が高いだけに、特に芝居は過程をとばして即最適解に辿り着いている印象があり、でも芝居ってその過程があるからこそ輝くものじゃないですか。そういう意味では残念だったかな…

次回『ファントム』、クリスティーヌは芝居で明らかな難所があります。曲が魅力のミュージカルですけれど、彼女の次のお芝居に期待したいと思います。

本来のトップのだいもん(望海風斗)、現二番手の咲ちゃん(彩風咲奈)、以下全ての役柄が役不足に見えたのも今回の雪組に合っていない、と感じた要因でした。だいもんボリスは轟さん相手にさすがでしたけどね。ちゃんと同士に見えました。柴田先生の作品は結構娘役にも大きな役がある印象ですけれど、今回は女主人フランソワーズの美穂圭子さん以外は印象的な役、なかったですね…

 

おわりに、再演の意義とは

「愛」や「いのち」というテーマ、そして戦火の~、同様の題材って宝塚でも他の演劇でもあらゆるやり方で取り上げられており、そんな芝居を「今こそ」「何故」古典的な文脈で再演したのか。アールヌーボー調のセットや回る盆の転換、ダンスシーンも美しかったけれど、それだけ…という印象でした。初演を知っている方の感想を辿ると、銀橋の使い方や曲もかなり変わっているようですね。「あの名作、凱旋門がこれ…?」というのが正直な気持ち。こういう題材を上演する以上、いくら宝塚だとしても時代性は意識するべきだと思います。戦争は日常からだいぶ遠のき、宝塚も演劇界もたくさんの作品を上演してきたのだから。制作側が轟悠に大劇場主演をさせたい、ということしか私には感じられなかった。それが今回の上演の印象で、それ以上でも以下でもない公演だった、というのが感想です。

 

…辛めに長くなっちゃいました。本来のこの作品はどんなものだったのか。レマルクの原作、読みたくなりましたね。絶版本ですが、電子書籍化しているところがあるので、こちらで読んでみようと思います。

凱旋門(上)

次回はねっとり大人のラテンショー、ガートボニートのレビューをお届けします!

 

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もっと妖しく美しい美弥るりかが見たい…!!@宝塚月組『瑠璃色の刻』

 月組二番手スター、美弥るりかさんの単独主演公演が先日スカイステージで初放送となりました。今回は映像での観賞ですが、この公演のレビューをお届けしたいと思います。

 

 

公式あらすじ

ヨーロッパ史に今も多くの謎を残すサン・ジェルマン伯爵。ある者は彼を不老不死の超人といい、またある者は稀代の魔術師だという。時空を超えて生きる錬金術師であり、比類なき予言者、そして正体不明の山師──。
ふとした事から謎多きその伯爵になりすました男は、瞬く間に時代の寵児となり、いつしか宮廷での立場は大きなものになっていく。しかし、やがて押し寄せる革命の渦に巻き込まれ…。18世紀フランスを舞台に、「サン・ジェルマン伯爵」として虚飾に生きた一人の男の数奇な生き様をドラマティックに描くミュージカル。

月組シアター・ドラマシティ公演 ミュージカル『瑠璃色の刻』 [DVD]

月組公演 『瑠璃色の刻(とき)』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

 

舞台全体について

舞台美術は原田作品でお馴染み松井るみさん。実在のシャンポール城のそれを模した螺旋階段をぐるっと円形に配し、まるで盆が有るかのように展開に合わせ回転する大型のセットが組まれています。二幕ではこのセットが半分に分れ、どことなく不穏な印象に。音楽はこれまた原田作品ではお馴染み、玉麻尚一さん。ドラマティックな楽曲はソロ、デュエットともに難曲揃い。物語を盛り上げます。

 

ストーリーと場面づくり

物語はサンジェルマン伯爵とそれに魅せられた人々の物語、とでも言いましょうか。

サンジェルマンという正体不明の人物をフランス革命という宝塚でお得意な時代に寄せ、賢者の石に纏わるミステリアスな物語に構成した、という点は非常に面白い試みであったと思います。オープニングや第一幕クライマックス、第二幕冒頭では、シモン(サンジェルマン伯爵)が賢者の石の魅せられ、取り憑かれていく様が歌、ダンス、舞台美術の転換…で劇的に表され非常にドキドキする構成。宝塚でお馴染みのフランス革命の登場人物たち、マリー・アントワネットルイ16世、ネッケル、ロベスピエールも登場しますし、ファンには親しみが持てる題材ですね。後半はフランス革命を中心にストーリーが紡がれ、シモンは王宮側、親友ジャックは革命勢力側として革命の動乱に巻き込まれて行きます。

 

瑠璃色の刻の作りの「甘さ」

ここからちょっと長々と辛口で行きます。わたしはどうも原田さんの芝居づくりの「詰めの甘さ」や「安直さ」が気になるんですよね…。読売演劇大賞を受賞した宝塚期待の演出家なのだから、一ファンとしてもっと頑張って!とお尻を叩く気分で毎回観ています…!(過去記事も結構辛口です…)

原田作品の題材は数々の歴史や創作の有名人を扱い守備範囲も広い。きっと勉強熱心な方なんだと思います。さらにスタンスとして、これまでの「宝塚の守備範囲」から敢えて「外す」ような題材を好む傾向がある。凰稀かなめさん主演『ロバート・キャパ 魂の記録』、望海風斗さん主演の 『アル・カポネ —スカーフェイスに秘められた真実—』

轟悠さん主演『For the people —リンカーン 自由を求めた男—』 等、硬派な男役像、社会派な物語を好む。

そういう意味で今回は宝塚の観客が求める「宝塚らしさ」に寄せた題材でした。…しかし、これもまた原田先生のあるある…なんですが、やはり「ストーリーが弱い」。

この芝居、見せ場であるはずのミステリアスな要素(賢者の石、サンジェルマン伯爵)の処理が甘く、各キャラクターのエピソード作りや見せ方が物足りないのです。楽曲がとても素敵なのに歌詞もどこか抽象的で何を歌っているのかわかりにくい印象。どんなにドラマティックに歌わせても、そもそもキャラクターの心理を順に観客が追わせ、キャラクターの気持ちに寄り添える物語がなければ観客は戸惑います。

この芝居で一番キャラクターがわかりやすいのはアデマール。両親を亡くし、御前公演でマリー・アントワネットに踊りを気に入られ、王宮に出入りするようになり、復讐を決意。ロベスピエール、ネッケル、ルイ16世あたりはエピソード自体物足りないものの、本筋ではなく、観客の中である程度イメージが出来上がっており、そこに助けられている。「でも」肝心のオリジナルキャラ、シモンとジャックは足りていない。

何故旅芸人一座を抜けたのか?

どういう個性を持っているのか?

どういう性格なのか?物語からわかりずらい。

一幕の段階でシモンとジャックがサンジェルマンを語り貴族や王族を騙すシーンの台詞、改善の余地ありです。観客としては大ボラ吹きと「本物」の違いをもっと納得させて欲しいんです。そこが作家の技の見せ所で、ウイットに富んだ台詞であれば役柄もチャーミングに映るはず。

賢者の石とはそもそも何だったのか?

サンジェルマンとはどんな人物か?

実はシモンはサンジェルマン伯爵として王宮で意外と「大したこと」をしていない。

マリーの良き相談相手ではあったし、貴族たちにも持て囃された。「でも」王宮を手中に収めようとした訳じゃない。

では賢者の石は、アントワネットはシモンにとって一体どういう存在だったのか?そこがこの物語では「ふんわり」している。

再びシャンポール城の一室で夢から覚めたシモン、アデマール、ジャック3人でこの物語は幕引きとなります。なら、恋愛関係でなくとも初めから3人の関係性が分かるエピソードを入れればいいと思うのです。フランス革命は歴史的事件ですが、この芝居では「一要素」で「背景」なのですから。どうもフランス革命やアントワネット周辺を描くことに時間を割いたため主要三キャラが割を食っていた印象があります。

…まだまだ言いたいことはあるのですが(苦笑)、物語についてはここまでで。

 

原田先生は宝塚新進の期待の演出家だからこそ、もっと一作一作丁寧に作って欲しいな、と思います。決してダメダメではなく(という言い方も失礼ですが)、センスが良くて素敵なところも沢山ある演出家だからこそ、ね…という一ファンからの戯言でした…

 

キャストについて

美弥るりかさんはこの公演が満を辞しての単独主演。ウエービーな長鬘で妖しげな美しさ、時折見せる流し目はなんて蠱惑的なんでしょう。だからこそ…!こう、もっと闇を抱えて苦悶する様子や、闇落ちして言葉巧みに周りを騙し、王宮を手中に収め掌で転がしたり、艶めいた場面を見たかった…!と思うのは贅沢なのぞみでしょうか。いや、この芝居でもあるにはあるんですよ。でも…!美弥るりかさんなら…「あの」みやるりさんなら…もっと…!もっと妖しく色濃く出来る…!!でも役柄が小さい…!!

上級生の実力派スターさんだからこそ、役がどこか子どもっぽいが非常に残念です…。

二番手格月城かなとさんはこの公演で月組デビュー。硬派な存在感でしっかり芝居心をアピール。今は更に舞台姿が洗練されている印象です。ヒロイン格の海乃美月さんはダンスと娘役力の方。線の細い娘役さんですが、芯の強い役が似合う。大技イタリアンフェッテも素晴らしく、フィナーレのデュエットも輪っかのドレスとは思えない激しめな振りを綺麗に捌いて踊る実力派。あとはもう一人のヒロインとも言える白雪さち花さん。宝塚作品のマリー・アントワネットはやはりヒロインとして立つ。それだけ無視出来ない大きな役。センターで大曲を歌い立ち去る、凛とした美しさが印象的でした。ロベスピエール役は宇月颯さん。老執事テオドールは若干無理があったと思いますが(ここ輝月さんとかじゃダメだったんですかね…)、センターで歌い踊る姿はいつだって隙なくカッコイイ。本当退団が惜しまれます…

おわりに

原田諒先生の最新作はまもなく東京公演が開幕の『MESSIAH(メサイア) −異聞・天草四郎−』こちらなかなか好評のようです。

元々中小劇場の演出で成果を出している方ですし、劇的な場面も作りも上手い。舞台の絵面の美しさもある。でも脚本は…キャラクターは…というのがファンの間の評価だと思います。どうしても「見せたい場面」のためにキャラクターを動かしているようなストーリーになってしまうんですよね…

わたしは原田先生、是非一度、洋物ショーを作って下さい…!と切望していますが(今回のショー場面も素晴らしかった…!そう思っているファンのかた多いですよね?ね?)とりあえずはもうすぐ観劇予定のメサイアを楽しみに待ちたいと思います。良い意味で期待を裏切ってくれますように。

 では今回はこのあたりで。次の宝塚の記事は凱旋門/ガトボニをお届けできれば、と思います。本日は月組エリザベートがいよいよ初日!遠征を予定しています。初・生エリザにドキドキです。

だんだん更新頻度も復活すると思うので気ままにお付き合いくださいませ。ではナギナリコがお届けしました!

 

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タカラヅカと「差別」の話。

こんにちは。お盆ですね。暑かったりちょっと過ごしやすかったり、気象に振り回されてる今日この頃です。

 

さて一昨日、購読しているブロガーさんがこんな記事をアップされていまして。

fufeta.hatenablog.com

うう~ん…と、色々考えてしまいました。

タカラヅカが旧態依然とした保守的な組織で、まあ色んな面で他の社会の諸々から浮世離れしたところがある、ってのはファンやっていると結構すぐ気づくわけです。

でもその傍からみると古臭い、時代錯誤的な部分が、宝塚を「タカラヅカ」足らしめている、みたいなところもあるのかな…と。

以下、上記の記事を受けて、この件について個人的に思ったこと色々書きたいと思います。

 

入団条件

宝塚に入れるのは容姿端麗の未婚の女性。この時点でどうなんだ、男性が入れないのはおかしい、差別、みたいなツッコミも出来ると思いますが…こう伝統芸能の世界(と宝塚も言っていいですか)で、そういう話をするのはなかなか難しい面があります。作られた当時と、今とはどうしても時代が違う。

ではどういう経緯で生まれたか、ってのを少し書いておきたいと思います。

 宝塚の成り立ち

そもそも宝塚、阪急電鉄創始者小林一三が沿線の開発事業の一環として、プールを改造した劇場ではじまりました。その後、宝塚音楽学校が組織され、公演数も増加、大劇場が作られ…と発展していきます。

宝塚歌劇100年の歩み | 宝塚歌劇公式ホームページ

その過程で小林一三が宝塚の団員は「生徒」であり、教育方針を「上手な女優ではなく、一人前の女性を創る」ことにおき、著書でも、結婚してこそ女性の本当の幸福は得られる、「六百人の女生徒の中幾十人かの芸術家を生み出すより、残りの五百数人が家庭の奥様になるにふさわしい芸術的な教養を受け、“新しい女性”として結婚生活に入り、「朗らかな明るい家」をつくることが大切だという方針である」(小林一三『私の行き方』)

私の行き方 (創業者を読む)

と言ったことが述べられています。

大正時代のモダニズムの流れとは一見ズレてるのかな、とも思うのですが、こう「家庭本位」というスタンスをとることで、「少女歌劇」という先進的な取り組みへの非難を和らげようとしたのでは?という見解もあります。(津金澤聰廣『宝塚戦略』)

宝塚戦略―小林一三の生活文化論 (講談社現代新書)

まあ、女性、個人の多様な生き方を尊重する現代においては、どちらにしても自体錯誤な考えです。

ただ、「花嫁学校」として「家庭本位」を掲げることが、タカラヅカのブランド力を上げ、「誰もが安心して楽しめる国民劇」ですよ、と発展してきた面もありますよね。娯楽、芸能について風当たりが強かった時代性もあり、そう言わないとやってけなかったのかな、とも。今はどうだかわかりませんが、昔は宝塚出身者は嫁の貰い手に困らなかった、みたいな話も聞きます。

もし男性団員を入れて、未婚の女性の縛りをなくしたら…?

男性の団員を入れようとしたことも昔あったようですね。

宝塚BOYS

ただ、未婚の女性限定の縛りをなくそう、って話は今まで出てきたことあったのかなあ…?たぶん、議題にすら上がらずここまで来ちゃったんじゃないかと…前鳳蘭さんが、「結婚して、子どもを産んでも宝塚にいたい」と劇団に話したけど、一笑に付され、結婚するため辞めた、みたいなこと(ざっくり)を何かの媒体で言っていたのを覚えています。

わたしがこの時、今回も思ったのは、「もし結婚して良かったらみんな卒業しないだろうな」です。もちろん今の生徒さんたちが皆、昔みたいに「結婚するからやめる」方ばかりじゃないと思いますが、「寿退団」が歓迎されている感じ、今でもなんとなくありますよね。もし結婚してもタカラジェンヌでいられるなら、みんな(今ほど)辞めないだろうな…と。それ自体は喜ばしいのかもしれないけれど、入学して(結婚するような年代には)卒業、っていう了解、「限りある期間にしか在籍できない」「いつか卒業する」からこそ、常に全力投球、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれる部分もある気がします。結婚してやめることがいい、悪い、という話ではなく、団員の入れ替わり等、常に留まることなく変化しているからこそ、観客も新鮮な気持ちで何年も何十年も応援出来るのかな、と思う部分もあります。

一ファンの気持ちとして、もし在団中に自分の好きなスターさんが結婚しました!(特に男役)でずっと応援してられるのかしら、となんとなく不安に思ったり…。すみれのベールに包まれているからこそ応援出来る、というか結婚と言う現実的な日常の出来事を受けてもフツーにじぶんはファンでいられるのか?という心配。ワガママなファンですね。

 

ところで、よく比較される男性しか出られない歌舞伎界で、市川海老蔵が女優寺島しのぶさんと共演されましたね。

六本木歌舞伎 -第二弾- 「座頭市、新解釈。」

これ歌舞伎詳しくないわたしにはどういう位置づけの公演で反応があったかわからないのですが、海老蔵さんのこれまでの言動には旧来の歌舞伎の伝統を見直していこう、みたいな意志を感じる部分がありました。「歌舞伎の家」で生まれた子しか主演を張れない、に関しては故中村勘三郎さんも変えていく、と話していた気が。

ただ、同じく「男だけ」で、多くが「特定の家柄の生まれの人間」でやってきたからこそ、芸能として発展した部分もあるのかな、と。宝塚も色々あっても「(未婚の)女性だけ」でやってきたから、ここまで発展してきたという側面ってどうしてもあると思うのです。

そもそもそんな考え方自体性差別的、って言われたらそれまでなんですけれど。宝塚で今後男性劇団員を入れる、結婚OK、はあまり現実的ではないかな…

 

で、長々と書いて来ましたが、そういう成り立ち、底に流れる思想そのものが現代の価値観に照らすと明らかに時代錯誤になっている、さてどうしますか?どうですか?って話かと思うのですよ。

 

時代錯誤なタカラヅカ

わたしが観客として見ていて保守的だな~って思うところは以下のような点です。 

1.男女観が古い

2.現代の価値観にそぐわない作品が多い

3.男役至上主義

4.娘役の早すぎる抜擢

男女観が古い

男役は現実の男性より「(理想化された)男らしく」、娘役は現実の女性より「(理想化された)女らしく」というのが宝塚の芸の目指すところです。

過去作を見ていると、どうも「女は三つ指ついて三歩下がって控えめに」みたいな女性像が求められるキャラクターも多く、時代を加味しても「女は何も言わずに男に都合よく華添えとけばそれでいいんかい」みたいな現代に生きている人間からするとモヤモヤする作品、ありますよね。しかも再演される。

そんな作品ばかりではないですけれど、男役がトップスターかつ主演者である以上、娘役には男役を「立てる」ことが求められる。芸として要求されるのはもちろん、普段の立ち居振る舞いも。(余談ですが、娘役さんが男役さんにお菓子やお弁当作ってきた、男役から相手役に指輪をプレゼント、ってプライベートエピソード、ファンとして微笑ましくも、モヤモヤもします…)

わたしはもっと演目の幅は広がっていいと思います。いわゆる今だと「女役」と言われるような「強く」「自立した女性」がヒロインでも宝塚の芸は成立すると思いますし、男女関係が必ずしも恋愛でなくてもいい。密な人間関係を描いた芝居が見たい。例えば男女のバディもの、だって見てみたい気がします。観客は確かに女性ばかりだし、「美しい男女のロマンス」を期待している部分も大いにありますけれど、必ずしもそれだけに拘らなくてもいいな…と。

 

現代の価値観にそぐわない作品作り

男女観が古い、と重なるのですが、とにかく「作品の根底に流れる思想が古い」ですよね。ヒーローやヒロイン、ひいては男はこうあるべき!女はこうあるべき!みたいなのは、根底は「清く正しく美しく、そして朗らかに」、「人として良く生きる」みたいなところだと思うんですよ。それなのに、現代の人間からすると「はい?」って言うような女性差別的な台詞や扱いがあったり。

また、人種やマイノリティに対して誇張された表現や揶揄するような表現が多いのも気になります。

ブラックフェイスの問題については以前少し書きましたが、

演劇におけるブラックフェイス問題と「Cultural appropriation」について。 - ナギ ナリコのENTREVUE BLOG

例えば中国人は「〜アルよ」みたいな喋り方をしたり、同性愛者を「おかま」と言ったり。「風と共に去りぬ」は名作ですが、いわゆる黒人の扱いが酷い作品ですし。

演出家自身が宝塚「以外」の外部の演劇の時勢に疎いから、こんな時代に遅れをとった発想、作品が多いのかな、と。もしくは「宝塚らしさ」に拘りすぎ。もちろん制作側の人間が専門性を用さず、脚本チェックもままならないから、こんなことになっているのでは?と推測します。女性は特に目が厳しいのだし、そういうことはきちんとして欲しい。

男役至上主義

トップスターは男役だけ。トップ娘役はヒロインではあるけれど、主役とは一線を画す、というのが今の宝塚です。「娘役トップスター」という言い方はあまりせず、あくまで「トップ娘役」。古くは娘役の方が人気があった、みたいな話も聞きますが、今は明らかに男役の方が人気があります。舞台上、物販その他色々な扱いで男役>娘役なんですよね。あんまり声を大にしてに言えないですけれど、宝塚は年功序列で、娘役の方が下級生で抜擢されることを差し置いても、娘役の方が男役より人気出ることはないようなシステムに表でも裏でもなっている。

おんなじ試験を受けて入っているのに、娘役の方が色々な面で待遇が悪い、というのはどうなんだ、と思うんですよ。

そもそも身長の高い女性は割合的に少ないのだから必然的に娘役の方が競争が激しいですよね…娘役の方が実力が…ごにょごにょ。

役柄の面で、男役程大きな役を娘役には任せない、のも気になる。

作品の中で女性キャラクターの役が大きい演目は、結構な割合で「男勝り」で「自我をしっかり持っている」女性キャラが出てきます。「女役」と言ったりする。それらは娘役が演じるにはチャレンジングで、時に押し出しや味を期待して男役に任せられることも多い。「風と共に去りぬ」等。

「男役より前に出ない」というのを徹底されている娘役には難しいキャラクターなのはわかりますが、にしたって娘役の扱い、役をもっと大きくしていいじゃない、というのは見ていて常に思います。芝居だけでなくショーでも。

月組のトップ娘役愛希れいかさんが単独で小公演の主演をし、次の『エリザベート』で花道を飾る、それ自体は素晴らしい。「トップスターの相手役」としてではなく、トップ娘役自身の花道を作る機会、役柄を増やして欲しいと思います。確かに娘役に男役程の集客力は期待出来ないかもしれない。でも昨今は宝塚自体の人気が上がっていて集客力の懸念は以前よりなくなっている。右も左も分からない下級生から実力や素養で抜擢して、厳しい環境に晒しているのだから、もっと大事にして欲しい。

娘役の早期抜擢

これも前ツイで書きましたが、トップ娘役の就任はもっと遅らせるべきだと思いますね。研7過ぎたら機を逃した、みたいな今の風潮なんなんですかね。研4、5あたりでは早すぎで、せめて新人公演卒業間近位から、研10になっても良いと思います。男役は十年で一人前、では娘役は?って言う。男役に比べ娘役の方が芸の成長が早い面はあり、若いからこその「初々しさ」が求められる部分もある。それにしたってまだまだ下級生で就任、となると娘役の芸の質はどうなるの?組子の士気はどうなるの?ですし。若ければいいんかい、みたいな女性観が働いている気がして気になります。トップスターと同じくトップ娘役も組の憧れ、お手本になる位の学年で就任して欲しいです。 

宝塚各組トップ娘役は娘役みんなのお手本に!トップ娘役就任時期について考える。 - ナギ ナリコのENTREVUE BLOG

 

おわりに

…だんだん長くなってきたので締めたいと思います。

他にも例えばファンがほとんど女性なのに演出家陣に女性が少なすぎるだろう、とか、そもそも宝塚歌劇団は女性が働きやすい環境なのか?っていう疑問も湧きますよね…

まあ、色々あっても見続ける、(チョロイ)ファンなじぶんなのですが、宝塚は演目の企画段階でもっと色々改良の余地があるでしょう。

最近は新進の上田久美子先生が初の女性演出家のショー作家として、「BADDY」のような社会風刺的な要素が入った作品を送り出しましたし わたしが常日頃色々言っている(苦笑)原田諒先生は宝塚の作品作りの可能性を広げようとしています。

そういう意味では色々希望がありますね。 

劇団側には観客の反応にもっと真摯でいて欲しいな、と一観客として願っております。

…ということで長過ぎる内容でしたがここまで。

またこのあたりの話については継続的に考えていきたいと思います。

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ナギナリコがお届けしました。

 

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初めてご贔屓の宝塚のお茶会に参加した話。(レポなし)

こんにちは、ナギナリコです。

気付いたら、随分間が空いてしまったのですが、まあ、ブログもわたしも夏休みということで〜またお付き合い下さい…!

Twitterは基本毎日のように、ゆるゆる凪のごとく、たまに荒ぶって語気荒めにつぶやいております…!

ナギ ナリコ@燃え尽くす🔥8月 (@nagi_narico) | Twitter

 

さて、先日人生で、タカラヅカファンになって初めて「お茶会」に参加して来ました!

どの方か~?ってことなんですが、このブログを見て下さっている方ならご推察頂けると思います、星組の七海ひろきさんです~!!(それはもちろんです、ふふ)

わーきゃー!!ということで。

突然ですがわたしの好きな宝塚スターさんをブログで語り倒します。その①~七海ひろきさん~ - ナギ ナリコのENTREVUE BLOG

ファンになってまだまだ日が浅いんですが、観劇は(じぶんでは)割としていたのですが、「お茶会」はちょっと自制していました。お手紙書いてご案内もらっても、うーーーーん(どうしよっかな)…みたいにぐるぐるしていました…

だって…観劇にお金と時間を使いたいし…みたいな思いもあったのですが、ええ、心の中はあれですね、これ以上沼にハマるじぶんが怖い…(おののき)みたいな気持ちがあって。

でもね…今年になってからちょっと思うところあり、色々ファンとしてスタンスを変えてみようかなと思い立ち…!よしっ、お茶会にいくぞっ!と思い立ったのです。

さて、ではここではまず「宝塚のお茶会」とは何ぞや?!というところから初心者の方向けにご説明したいと思います。ただわたし自身も「お茶会初心者」です。人に聞いたり、調べて知っていることも多いので、何か気になるところがあったらこっそり教えてくださいね。

 

宝塚のお茶会とは?

各スターのファンクラブ(又は有志)が開催するファンミーティングのことを通称「お茶会」「お茶飲み会」と呼びます。ファンクラブのある男役さんだと「お茶会」ファンクラブがない娘役さんだと「お茶飲み会」と言ったりします。

だいたい公演毎に西(宝塚)→東(東宝)で公演期間中行われ、場所はスターさんによって様々。男役のトップスターはじめ、人気スターさんだとホテルの宴会場など、娘役さんや下級生だとカフェやホール等を貸し切って行われていることもあるようです。

 

お茶会ではどんなことするの?

ファンミーティングの内容も人それぞれらしいのですが、オーソドックスな感じはおそらく

・物販

・テーブル形式にお茶とスイーツ(場所によって軽めの食べ物等)がサーブ

・ジェンヌさんが登場

・ご挨拶後公演に関するトーク

・歌など

・握手や写真撮影会

・抽選会

・各種案内

・お別れの挨拶

以上順不同+「おみやげ」を頂けます。

公演のスチール付きのグリーティングカード、オリジナル雑貨(会によって異なる)等小物(お菓子)、ファンクラブ等各種案内、等々

更に加えて、この当日のお茶会の様子を撮影した写真が(当日書いた)封筒に入れられ、自宅に届く…といったような流れ。

 

お茶会の様子が知りたい!

お茶会?どうしよう?って方はまずは検索オススメします。宝塚はご贔屓のスターさんを熱心に応援しているファンの方が多いので、Twitterやグーグル先生で「(ご贔屓の名前)+レポ」「〇〇茶」「〇〇 お茶会 お茶飲み会」で検索するとレポをあげて下さっている方が大勢います。お茶会は週末の夜にあるので、ツイやってるとTLが賑やかになりますね。「えっ、何々さんのお茶会こんなことやるの?!楽しそう!」みたいな様子もうかがえますし、「えっ…何々さん、こんな素敵な面があるんだ…」っていう新たな魅力の発見とかね。レポや感想見ると行きたくなりますよね〜。沢山のツイ主さんの萌えポイント解説もいつもすばらしい!(この場でいつもレポして下さる方に感謝)中には通称「レポ禁」と言って、お茶会やお茶飲み会の内容をSNSやブログ等にあげるのが禁止の方もいます。ちなみに七海さんも少し前からそうなりました。

お茶会は入口やジェンヌさんが座るテーブルが素敵なお花で飾られていることが多いのですが、宝塚のお花屋さんが手掛けていることが多いです~。(開演前は写真撮影の列ができてる)

www.instagram.com

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服装ですが、カジュアルな普段着からお出かけ着、少しドレスアップしている方まで、様々でした。ジェンヌさんに会うんだし、会場もホテルなど畏まった場所なことが多いので、デート行くみたいに少しお洒落していくのが良いかも。星組は今回日本物だったので、お着物や浴衣の方も沢山いて、素敵でした~!キラールージュだから紅色も多かったです、華やか!

 

お茶会はどうやって参加するの?

初回なら基本的に三通りありまして、ジェンヌさんへのお手紙に「お茶会の案内下さい」と書いてファンレターを出すか公演中(開幕してはじめの方)に劇場のチケットだしで(ジェンヌさんの名前のカードを持って立っているファンクラブの方)同様に頼むか。(最近は「お茶会参加者募集中」みたいにカード持って立っている方もいますね)あとは知り合いやファン友達、SNSやネット(Twittermixi等)で募集している方経由で取次ぎしてもらうか、です。時期が合わなかったり、例えば宝塚しか開催されていない、日程まだ決まっていない、ファンクラブ会員限定…みたいな時は案内を頂けない時もあります。中には一度ファンレターを書くと定期的に送ってくれるスターさん(とファンクラブの方)もいます。(全員ではない)

ネットのお取次ぎも会員の方だとお席を優遇して頂いたり、ヅカトモさんが出来たりするのでとっても良いと思います!が、たまーーーにトラブルも聞きますので、そこは各自注意して下さいね。

 

七海ひろきさんのお茶会の…「感想」!!

さてさて。ではいよいよここから…良いでしょうか?笑 ここから七海茶、七海ひろきさんについて。でもでも七海茶レポダメなので…感想で~!

初参加だったので、もう、はあ、これが聞いた・見た〇〇!!みたいなところが色々あって、そこだけで心の中が大忙しでした。お茶会の装花、七海さんのマスコットキャラクターのあざらしの七海くん!あ、噂通り空調超寒かったです(七海さん暑がりで有名)笑、トーク内容も…!!

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いつもは劇場で舞台を通して宝塚の舞台化粧顔を見ているので、生で素の七海さんを見れる、しかもものすごく近くで…!ということに本当興奮…!!公演の話もコンパクトながら、スカステで観てるような雰囲気とまた違って親しみが湧く感じ…!!溢れるホスピタリティ…!

というか、素の七海ひろきさんが想像の遥か上で素敵過ぎたな?

スタイル良くて(小顔、ほっそい)気配りの方だから、素でナチュラルかっこよく、お目目キラキラだし、熱い部分もあって…みたいなとこって、まあ、ファンなら知ってますよね?(断定)

でも…!生で見るとこんな感覚なんだ…!というときめき!気持ちのあがりよう…!!

お話の節々にお人柄のあたたかさや、舞台、芸に対する思い、ファンに対しての…って言うのがうかがえて、本当「七海さん…すてき…」というか。

しみじみ「ああ七海さんかっこいいなあああ」(若干萌えが溢れだしてますが)というような…

お茶会でスターさんに「落ちる」方が多い、ってのもうなずけますね…だって…あんな近くで魅力的な部分が伝わるんだもんね!それは好きになっちゃうね!うん、わかる!なんか中毒的ですね…(これが沼…)

 

という感じでした!

これからは好きなスターさんのお茶会にちょくちょく出没しようと考え中です、だって、た、たのしい…!でもうかつに「うん、ちょっと興味あるな?」位で行くと落とされるかもですね、わたしみたいなのは…!(危険信号)ヅカトモさんも「お茶会が良すぎてファンクラブに入った」「お茶会で落ちた」みたいな人多いですし。ご利用は計画的に、ですね。でもたのしい笑

 

さて、久しぶりの更新でした!

8月はなかなかあわただしく、色々出掛けたり、インプットしています。それについてもおいおいブログで機会があれば書いて行こうと思いますので、よろしくお願いしますね、それでは、また!

 

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