#夏に見たい映画 は長編アニメ映画である。
こんにちは、久しぶりに映画の話題を。
ちまちまはてぶの隙間に更新している、noteの企画で #夏に見たい映画 タグの投稿を募集中です。
今回はその記事をこちらにもアップ!!
結論から言うと
夏=夏休み!!夏休みと言えば!!長編アニメ映画!!!ですよー!!!!
ホラーとか娯楽大作とかもあるけど、やっぱ夏はアニメ!!
大人でもアニメは大好きです!!
完全なる個人的な趣味に走って長編アニメ映画をご紹介します!
ドラえもん大長編シリーズ
子どもも昔子どもだった大人も大好きドラえもん!!
中でもわたしが好きな作品は…
『のび太と鉄人兵団』
ドラえもん劇場版シリーズでは人気作だと思います。ロボット惑星メカトピアの鉄人兵団が地球人総奴隷化作戦を画策…というストーリーとしてはダークで大人っぽい雰囲気もある。シリアスなテーマを扱っている部分もあって、大人でもクライマックスは感動してしまうかも…小さい頃からビデオテープが擦り切れるまで観た大好きな作品。映画版ヒロイン、とも言える少女ロボット・リルルの美しい生き様を見てみて!と言うイチオシ作品。
人気作なので近年リメイクもされています。タイトルは『新・のび太と鉄人兵団 はばたけ天使たち』。劇中で出てくる「ザンダクロス」というロボットの「脳」の部分が「ピッピ」というひよこキャラになったのでよりキャッチーな感じ。今のお子様には断然こっちの方が見易いかと。こちらのドラえもんはもちろん、大山のぶ代さんではなく、現在の水田わさびさんが声優です。
『のび太と雲の王国』
夏にぴったりな「雲の王国」もイチオシです!こちらは旧作のみ。Amazonでも観れます~!「雲かためガス」で空にドラえもんとのび太達が王国を創る…と言うストーリーなんですが、そのシーンに本当わくわくがいっぱい。ストーリー上は分かり易い悪役キャラもいながら、最終的なテーマはとても壮大です。「ノアの方舟」のエピソードを取り入れ、地球の環境問題をピックする、藤子・F・不二雄先生の今日的な問題への造詣の深さね…コミックスを読んでいると、ちょっとしたゲストキャラも出てきて、そこも(おたく的)見どころです。
『ドラミちゃんアララ♡少年山賊団!』
この作品は現在ほぼ映像ディスクでしか観れない、ということで完全なるファン向け、でも紹介しちゃう笑。ドラえもんの劇場版シリーズは知っていても、この作品を知っていて、好きな人はなかなかのマニアかと思います!(わたしは大好き)ドラミちゃんが主演のアララ♡少年山賊団と、ザ・ドラえもんズ おかしなお菓子なオカシナナ?、のび太の結婚前夜という三本立ての一作。この作品を紹介したのは、わたしが大好きな原恵一監督作品だから。クレヨンしんちゃんの「オトナ帝国の逆襲」、「アッパレ戦国大合戦」、森絵都原作『カラフル』の監督です。
元々「原恵一」監督を知る前、子どもの頃から大好きだったんですけどね。短編なのですが、「燃え」が詰まっている…!こども山賊の秘密基地のシーン、野菜の収穫シーン、ドラえもんの道具の使い方、全てが楽しくワクワク!!むかしファンの方とのびすけの「椅子、テーブル!」の言い方で(SNSで)死ぬほどウケたという、個人的にも色々思い出深い作品…笑
原恵一監督のファンが運営してくれているTwitterもご紹介↓
クレヨンしんちゃん劇場版シリーズ
定番のアニメ映画の長編ものとして、やっぱりこれははずせないなあ、というクレヨンしんちゃん。
『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』
クレヨンしんちゃん劇場版シリーズでも革命的な一作。春日部市で行われた20世紀博に訪れた野原一家。20世紀博は大人気で、大人たちは20世紀のノスタルジーに浸り、やがて春日部市では懐古趣味的な文化が流行っていく。ある夜、「20世紀博から大切なお知らせ」がテレビで放送され…というストーリー。「大人でも楽しめるクレヨンしんちゃん」として、クレヨンしんちゃんの劇場版シリーズでは人気が高い作品です。テーマも深い。クレヨンしんちゃんは、元々原作まんがは青年誌で連載していて、ちょっとエッチで下品な要素もあるのですが、アニメも確かにそういう部分はあるんですが、劇場版は監督によって色んなテーマ、舞台を扱う。中には今日的なテーマを扱った作品もあります。原恵一監督は、従来の「おバカで下ネタ満載なしんちゃん」のキャラクター性も意識しているのですが、これまでの劇場版と趣が異なる大人受けするストーリーや画面作りをされた方です。
原恵一監督の劇場版最新作は杉浦日向子さん原作の『百日紅』。今後も劇場版新作タイトルの公開が予定されています。
『ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』
子どもも大人も楽しめる感動的なストーリー。クレヨンしんちゃん劇場版シリーズでは初めて野原ひろしをピックアップ。ある日野原ひろしが謎の組織「父ゆれ同盟」によってロボットに変えられてしまう、ロボとーちゃんは大活躍!しかし「父ゆれ同盟」の陰謀は日本の父親の復権をめざし父親革命を起こす事だった…。大人帝国ファンだとなかなか「上手く使ったね~!」みたいな演出が輝る、ちょっとフクザツな心境の作品。でも本当手堅くよく出来ている作品です、イチオシ!
『オラの引っ越し物語 サボテン大襲撃』
夏にぴったりなエンタメ色の強い作品と言えばこちら。往年の特撮映画、パニック映画っぽい…!!ストーリーはひろしがメキシコに赴任することになって、野原一家がメキシコにお引越し!…そこで「キラーサボテン」に襲われ…という本当これがすべての、シンプルなストーリー。だけど面白い!よくわからないけど単純に楽しい!これぞエンタメ!って感じの作品です。
ジブリ映画
やっぱり日本のアニメ映画、と言えばジブリは外せないよね~!ということでここは忘れずご紹介します!
『思い出のマーニー』
夏に最適な爽やかな背景が印象的な『思い出のマーニー』。米林監督の作品、ジブリ映画の中では一般的にはそこまで評価は高くない、と思います。宮崎吾郎監督よりは…みたいな感じでしょうか。わたしは『マーニー』も『アリエッティ』もとてもすき。(ただメアリは…という感じ)作品として、ドラマティックさや、ワクワクする場面があるような作品ではなく、ぶっちゃけ地味と言えば地味です。シリアス。でも、わたしが米林監督作品が好きなのは、描かれる女の子たちがなんというか、自然で、監督自身の女の子たちに対する優しい目線から描かれているところなんですよね。杏奈というヒロイン然としていない、コンプレックスを持ったキャラクターに対する描写が優しい。決して子ども向けではないでしょうが、大人が見るとしみじみと素敵な映画だな、と。
『魔女の宅急便』
今更紹介するわけでもない名作ですが、おりしも最近ミュージカル化された舞台を観て、改めて宮崎駿監督のジブリ映画の秀逸さに気付かされた作品。
キキの旅立ちで荒井由美さん(当時)のルージュの伝言(今見たら色んな方がカバーしてるんですね~)から始まり、名曲『海の見える街』等、音楽がおしゃれで良い!キキの飛行シーンの爽快感も最高!
かつ、魔女であり一人の独立した女の子として、キキというキャラクターが魅力的なんですよね。内面の葛藤も含めて。小さい頃はキキがどうして魔法が使えなくなるのかわからなかったけれど、歳を経て見ると色んなシーンにこういう意味が、こんな魅力が…というのが感じられる趣深い作品。トンボとか小さい頃はキライでしたけど笑、今見るとそれはそれでチャーミングなキャラクター。
戦争映画
自分は「過去に戦争を経験した」「世界で唯一の被爆国である」日本という国の日本人であるということ、毎夏にはどうしても意識せざるを得ないですね。
映画でも「戦争もの」ってアニメ映画含め色々作られていますが、中でも改めて紹介したいこのが二作品。
『火垂るの墓』
故高畑勲監督の名作、火垂るの墓。毎年のように夏放送され、何度も何十回も観た方も多いのでは。戦闘機の緻密な描写、静太と節子、たったふたりの兄弟の心に残るやり取り、そもそも「主人公が死んだ」ことから始まる構成も秀逸。高畑勲監督のこだわりが随所に感じられる。何度も何度も改めて観たくなる作品。映画、ドラマ等、沢山の翻案作品も作られました。
『この世界の片隅に』
ロングラン上映中! 劇場用長編アニメ「この世界の片隅に」公式サイト
片渕須直監督作品、すんごい遅れて割と最近観ました…名作!
現在もロングラン中で各地の映画館で公開されています。わたしは片渕監督のトークイベント付き上映会で鑑賞しました!
これまでの戦争映画、作品は良くも悪くも「戦争の悲惨さ」が表に立った作品が多かったように思います。この作品は、主人公のすずさんのお嫁入りから話が動き出す。どこか浮遊感のある声をした、のんさん演じるすずさんというこれまた浮世離れしたキャラクター。そしてストーリーも戦争映画なんですが、リアルよりはファンタジックな描写が印象的。ただ、その日常の描き方がとても秀逸で、わたしにはとても「しっくり」来たんですよね。最近読んだ田中小実昌さんの短編集『ポロポロ』の描き方に通じるものがあります。
戦争は確かに現代のわれわれからするとドラマティックで歴史的な事件なのですが、一方で当時の人たちには「当たり前」の日常なんですよね。物資が行き届かないことも、空襲があることも、けがをしたり、病気になったりする人がいる日常。「兵隊さん」がいる日常。穏やかなすずさんのクライマックスの慟哭が印象的でした。
以上、夏に観たいアニメ映画をご紹介しました!
定番・名作ばかりですけれど、改めて観ても楽しめる作品です!是非是非ご参考までに。
ナギナリコがお届けしました~!