充実の風景画コレクションを観て癒される@東京都美術館『プーシキン美術館展─旅するフランス絵画』
今日は久しぶりに展覧会をご紹介。
まず…ぷーしきん?ロシアの文豪だね、というのは結構知られていると思うのですが、その名前を冠した美術館にどういった作品が並んでいるかは知らない方、って多いのではないでしょうか。70万点の所蔵らしいです…す、すごい…。
ルーヴルやナショナルギャラリーだとイメージできるけれども、プーシキン?どういう作品あったけ?みたいな印象はありますね。
ということでわたしもほぼノーマークでして、副題も見ずロシアの絵画?ぜんぜんピンとこない~~と思っていたのですが、知人に誘われ出掛けることにしてみました。
ちなみに知人が興味をもったキッカケはこの方のイベントです…
声優上坂すみれさんは上智大学ロシア語学科卒、そのご縁から(それにかこつけて)トークショーが開催されました。わたしは参加しておりませんが盛況だったようで。(写真に知り合いが写っている…)
ロシアというと雪!ドストエフスキー!共産主義!赤!みたいな激しいイメージですが…
今回のプーシキン美術館展のテーマは
「旅するフランス風景画」
淡い色使いの風景画が主軸で、モネ、ゴーガン、ルノワール、マティスあたりは一般的にも知名度ある画家だと思います。が、結構マイナーと、まで言わないものの、日本人(自分も含む)があまり知らなそうな(知らない)画家の作品も。
総じて良く言えばふわ~としていて、ゆったりおっとりした内容の作品が多く、なんだか癒される展覧会でした。
第一部:風景画の展開
第一章:近代風景画の源流
第二章:自然への賛美
第二部 印象派以後の風景画
第三章:大都市パリの風景画
第四章:パリ近郊─身近な自然へのまなざし
第五章:南へ─新たな光と輝き
「あんまり風景画に興味ないな~」って言う(わたしのような)人間でも楽しめる展示です。風景画が成立していった過程を追いながら、フランス、パリへ、そして南へ。「これまでと違った見方が出来る」ので、「印象派?モネ?もう散々見たしいいや~」みたいな方も楽しめます。なるほど、最初の風景画はこのような形で展開され…という流れをじっくり追えます。プーシキン美術館内でもフランス絵画はレベルの高いコレクションだそうですね。
ピエール=オーギュスト・ルノワール《庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰 》
クロード・モネ 《草上の昼食》
あたりは特に見どころです。個人的には「第一章 近代風景画の源流」あたりの絵画達もすき。
公式のTwitterが作品紹介やイベントの告知をアップしてくれているのでこれから行かれる方もチェックしていくのがオススメ!
印象派と言えば、それこそモネの『睡蓮』(展示もあります)等が思い浮かびますが、今回は「印象派以後の風景画」という展示で切り口が新鮮。
淡い色使いが中心の風景画、そこまで混雑はしていませんでした(開幕直後)。ゆったりと作品を鑑賞出来ると思います。
ミュージアムショップのグッズはロシア押しでオリジナルのカワイイグッズもありましたので要チェックです!
わたしは大体展覧会では気に入った作品のポストカードを一枚買って帰るのですが、今回は
ピエール・ボナール《夏、ダンス》
を選びました。これからの季節に良い感じ、中央の黒いドレスの夫人も効いています。
日々の喧騒を忘れに行くのにいい感じの展覧会ですよ~!
暑くなってきたので温度調節が行き届いた美術館に美術鑑賞へ、っての良いですね。
東京都美はプーシキン美術館展のチケット持っていると、館内の他の企画展示等も観れますので、時間に余裕があればそちらもおすすめです~。
スケジュールは公式サイト↓で。
東京は7月頭まで、その後10月半ばまでは大阪の国立国際美術館に。
会期:2018年4月14日~7月8日
会場:東京都美術館 企画展示室
住所:東京都台東区上野公園8-36
電話番号:03-5777-8600
開室時間:9:30~17:30 ※入室は閉室30分前まで
休室日:月(ただし4月30日は開室)
料金:一般 1600円 / 大学生・専門学校生 1300円 / 高校生 800円 / 65歳以上 1000円
モネ《草上の昼食》など40点が日本初公開。プーシキン美術館展が18年春に開催へ|美術手帖
会期:7月21日(土)~10月14日(日)
プーシキン美術館展──旅するフランス風景画展覧会 | NMAO:国立国際美術館
是非癒されに行ってみてください!ナギナリコでした~~~