ENTREVUE BLOG

「ナギ」ですが時にはあらぶり「エンタメ」「すきなこと」について書く。演劇・宝塚・映画・本、アート・旅行等娯楽、趣味の話とたまにの真面目コラム。

大学に落ちたあなたへ。この時代に浪人生活を成功させるために。

こんにちは、ナギナリコです。

新学期が始まり、GWも終わり、新大学生も大学に馴染んできたであろう、今日この頃。6月はお休みがないのでなかなか辛いですね。

一年生は初めての大学生活、ということでドキドキを経験し、サークル入って新歓飲みやって、イベントや合宿もあったりして…という感じですかね。

 

以前こんな記事を書きました。

nagi-narico.hatenablog.com

さて、今日は大学に落ちた人、浪人することを選択した方々に向けて書きたいと思います。わたし自身も浪人したクチでして、第一志望校に合格した人です。

ただ、昨今はだいぶ予備校界隈の状況(三大予備校のひとつだった代ゼミの凋落が記憶に新しいです)も変わっており、また経済的な事情から浪人を諦めざるえない方もいると聞いています。下記のブログサイトで浪人生の推移、学部ごとの浪人生の比率については詳しいです。

tmaita77.blogspot.jp

 

まず、第一志望校や難関校へ落ちた方へ。

基本的に、これはどんなレベルの大学でも共通だと思いますが(芸術系等はちょっと違うかもしれません)大学は「自ら学ぶ」環境を与えてはくれますが、高校、予備校のように受け手に優しい授業をしてくれる場所ではありません。どんな難関校でも同じ。

入ってみて、じぶんの進路を間違えた!やっぱり浪人したかった!などありましたら、ご両親等と相談の上、編入試験を受けるなり、仮面浪人して他の大学を目指すなりすればいいと思います。

ちなみにどんなに合わない、云々あっても、退学、大学中退の決意はかなり慎重にしてください。「レールにひかれた人生は嫌だ」とか言ってすぐやめないように。

大学生は「自由」です。自分次第で大学にいながら主に「親の金」を元に色んなことを出来る。「学生」という守られた身分、「長期休暇」を使える時間的な自由が与えられること、このことの意義を意識して下さい。

 

さて、大学のレベルで変わってくるのは、学生の質です。いわゆる難関校扱いされている学校は、両親が結構収入の高い仕事をしており、予備校や塾、習い事に通わせることが出来る経済的余裕のある家庭の子が多い。出身高校もある程度の有名校が中心となります。付属上がりだと、たまにとてもお金持ちの子や大学名のレベルに釣り合っていない学力の子がいる可能性もありますが、総じて大学の質=学生の質みたいなものです。これは芸術系や医療系でもだいたい合っているかと。

難関校に行けた強みは、そこでできる友人や知り合いが、将来それなりに名の知れた企業、機関、資格で働くようになったり、何かの分野で名の知れる人になり、横のネットワークが出来ること。

留学や就活の時、何かを興す時、それらの人脈が役に立ちます。

 一方大学のレベルによっては、試験ほぼ無し・全入で大学受験レベルの学力前提の講義を出来なかったりすることもあるそうです。

 

じぶんの与えられた、得た環境で、じぶんのベストな成果を出せるように、大学生のうちに必死に何かを学んだりやったりすることができる。

そしてそれが出来る、特に時間的余裕がある、親の保護下で守ってもらえて…というのが大学生というご身分です。

第一志望校に落ちたり、そこまで希望の学部や大学じゃなかった…なんて気づいても、よくよくじぶんと周りの状況を考えて、「したたかに」4年間という時間使ってみてはいかかでしょう。

私自身も大学生活は色々と後悔しかない人間ですけれども、本当自分次第でどうにでもなったと思うんですよ。

 

難関校に落ちて、中堅どころの学校に入ることになった子は、くさらず、しっかりじぶんのやりたいことを知り、学びたいことを学ぶこと。周りが勉強する気がない、授業サボりまくってるとか普通にありますからね。周りの雰囲気に流されないこと。授業もつまんないならサボる、ではなく、どうしたら面白くなるかとか、考えた方がいい。

マジメに全部の講義受ける必要はないかもしれませんが、

「就活に成績は関係ない」はすでに時代遅れだ | 就職・転職 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

就活生が後悔する? 「成績重視」の逆回転 :日本経済新聞

株式会社大学成績センター

など、就活の際の成績を重視する企業が増えている、という傾向があるようです。

時間の使い方については、勝間和代さんのこの本↓も、大学生でもとっても参考になると思います!

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

心構え、みたいなものについてはわたしのブログ記事でも良かったらどうぞ。

新入生、新社会人、新しい生活をはじめる方へ。自分に自信がない、自分が嫌いだと思う前に「あたりまえのこと」をきちんとやってみよう。

夢なんて願っても叶わない。新入生、新社会人、全ての方へ。

 

次に、浪人生の方へ

この時代、浪人生になるのなら、いわゆる私大国立難関校を目指すか、芸術系、医療系を目指している方ほとんどだと思います。もしくは大学受験の対策、志望校選択を間違え全落ちしたか。

わたしは自分が浪人をして、上手くいった人なので、浪人の経験自体は意義深いものだった、と考えています。

しかし、一方で浪人する方に伝えておきたいのは

浪人しても第一志望校、また難関校に受かる可能性は、実はそんなに高くないかもしれない、ということ。

例えば予備校の早慶上智クラス、難関私大クラス、医療や芸術分野に特別な才能がある子であっても、希望通りの進路に進める方の方が(おそらく)少ない。

浪人中なのに、予備校生なのに「きちんと」勉強せず、恋愛のゴタゴタがあったりもして受験失敗する子も、意外と多いっす。

わたしの周りに浪人生同士で付き合ってたカップルは、たいていどっちか(男の子の方が多かった体感)が全落ちや、難関大受験失敗して、進路変更して現役で行けるようなランクの大学に行ってましたね。恋愛でなくても、とにかく人間関係のゴタゴタは浪人生活の妨げになる、と思って下さい。

とにかくよき浪人生活を送って、結果を出してほしい。

浪人したのは失敗だった!と思うのではなく、人生で浪人して良かった、浪人成功した!となってほしい。

 

よき浪人生活のポイント(コツ)は:

①あれこれグダグダ悩んだりゴタゴタに巻き込まれる前に「勉強」に集中することを考える

②勉強の仕方を効率よく

③ちょっとだけ「楽しみ」を見つける

 

①については、繰り返しますが、親や友人、恋人との人間関係のゴタゴタは、時間やエネルギーの消耗になり易いので気を付けて下さい。あと「じぶんは本当に大学いくべきなんだろうか…」「この進路でいいのだろうか…」みたいな悩みは、浪人生になった4月あたりで基本的にやめておくこと。悩むときは塾のチューター、先生、その進路に進んだ先輩等、きちんと見知って客観的に意見を言える人から勉強の手をとめないで(ここめっちゃ重要)意義のある相談をすること。

親は色々言ってくる場合も多いので、親の性格や職業、希望等にもよりますが、うまく関係メンテをして下さい。

お金のこと等は相談・報告しなきゃですが、進路について責任とれる、負わなければならないのは、結局あなたなので。

ちなみにバイトしながら浪人…はもう基本的には絶対すすめません。バイトは体力もエネルギーも、時間的にも、金銭的にも人間関係でも、余計なことに振り回されるし酷使されまくるから、浪人生が万が一、バイトをするなら単発で、しかすすめない。しかも試験監督とか登録制の技術習得いらない、シフトが自分で組めるやつね。人間が使えるエネルギーは限られてるので、浪人生でバイト、はよっぽどの事情がない限りすすめません。親・親類・兄弟に頭下げて一年間お金出してもらった方が良い。

 

②について、これはもう予備校生・塾生の方は予備校のテキストにまず従ってください。自宅学習で浪人する人、(今はあまりいないと思いますが)とりあえず4・5月あたりで勉強の計画をじっかり立てて、ひと月ごとに見直したりして、自分で自主的に、「自分にとってわかりやすく、客観的にも信頼できるテキスト」を使って同様にやって下さい。参考書は色々手を出さない!

浪人してると、勉強しながら、模試を受け、夏ごろから志望校を絞り込み対策をはじめ、冬になったら過去問を…を割とスタンダードなスケジュールだと思います。まあ予備校生は予備校側のスケジュールの手のひらで踊らされて下さい。それが一番近道。

 

ちなみに世界史でおすすめは我が恩師・青木裕司先生の実況中継シリーズです。後の教科もあるんですが、今回は省略。

青木裕司 世界史B講義の実況中継(1) (実況中継シリーズ)

そしてどちらの方も、予習、特に復習を、「ちゃんと」繰り返し「最低3回」はやって下さい。

人間の記憶というのはどんどん失われていくので、とにかく復習や反芻が大事です。

忘却曲線 - Wikipedia

たしか6~7回繰り返すと本当に定着するらしいので、それは理想でしょうけど、まあ3回位復習を定期的にやるとよいです。以下の書籍は、まあ、納得できるのですが、ここまでやらなくても結構いけます。

東大首席が教える超速「7回読み」勉強法 (PHP文庫)

また、大事なのはわからないことをそのままにしない、教師(講師)、先人の教えをうのみにする、ということですね。

自宅学習、自習が中心の子でも、「絶対にわからないことを誰かに質問する機会・時間」を作って下さい。「絶対」です。

また勉強法なども、トリッキーなやり方、マンガやイラストで派手に釣った学習参考書等よりも、本当予備校や塾、(元塾講師)の手堅くまとめられた参考書を、数を絞って繰り返し活用するのがポイントです。

 

また、現在ネットの動画配信サービスを使ったオンライン授業やオンライン家庭教師などもありますので、それを時に、部分的に活用してみるのも手です。

ネットで勉強の質問答えてもらえるサービス、結構ありますよね。塾内だとスケジュール決まってたりするので、それを活用するのは大いにあり。

【公式】スタディサプリ|神授業、見放題。

オンライン家庭教師の「まなぶてらす」|とびきりの先生をいつものリビングに。

 

ただ、脳みそ的にも、

 脳科学者・川島隆太教授が警告「子どものスマホ使用で2時間以上の勉強効果が消える!」 | 週刊女性PRIME [シュージョプライム] | YOUのココロ刺激する

今の日本の受験制度上でも、オンラインでの勉強だけに頼る、のはどうかと思います。ある程度学力レベルがある子なら、特に予備校/塾で体系的に知識を入れてもらった方が圧倒的に有利です。大手予備校は研究機関もあるので、日本の学力や入試制度改革の情報等については色々データ等も持っていますので。

もし…浪人しているのに学力レベルにまだまだ課題があり、自主的に学習できない子の場合、「個別指導塾」に行くのも、ひとつの選択です。また、地域の無料塾、NPO等が自治体の要請でやっているところもあるので、自分の勉強に自信のなさすぎる浪人生がいたらそれをネットで検索してみてね。

 

長くなってきましたが③について、ほんの、ちょっとだけ楽しみを日常に見付けること。3時におやつを食べるとか、友だちと休み時間の間だけはおしゃべりする、1週間に1回だけ好きな趣味にあてる時間を、1、2時間でも作る、など。

そもそも受験勉強自体に楽しみを見つけられたら最高ですけどね。わたしは特に歴史が好きだったので、英語の勉強に疲れたら世界史の勉強してましたね。たのしみ、だいじ。勉強はたのしいことですので。

 

さて、浪人生の時って、本当将来が見えなくて、不安で、でも時間には追い立てられている感じで、色々ほーんとツライと思います。大変だよね。

でもね、浪人できる、時間的金銭的余裕がある境遇に生まれたことってとても有りがたいことですよ。

あと、これだけ長々と色々書いてきてあれですけど、大学受験というのは人生の通過点のひとつで、入った大学って、やっぱり結構重要な事だと思うんですが、まあ一方で「自分しだい」でどうにかもってける部分って結構あるんですよ。

社会人になって働きだし、結婚して子育てし…って色々あると、もう本当色々忙しくて、全然じぶんのやりたいことなんてできない!みたいなことままある。

 

でも大学生や浪人生はまだ学生で、辛いことも大変なこともあるけど、お金はなくても「自由」で、「未来への希望に溢れていて」そこがとっても尊いことだと思う。

だからまあ、わたしは大したことを言える人間では本来ないのですけど、もし浪人生や志望校落ちて、いまだちょっと凹んじゃってる子がいたら、たのしんで、キホンしたたかに、時には楽観的に学生生活送ってね~~と思うのです。人生たのしんでね。

 

最後に、わたしが浪人した時代とは、ここ数年で 大きく環境がかわる教育施策が発表されています。

こう変わる!大学入試 〜2020年度からセンター試験に代わる試験を実施〜|Kei-Net

2020年 教育改革 早わかり ~ 学校教育・大学入試が変わる!~|ベネッセ 教育情報サイト

今回のこの記事は、ずっと書きたかった記事でしたけど、上記の事柄については基本ほぼ加味していないので、これからはもっと齟齬が出てくると思います。

でも教育改革があったからと言って、英語や数学の基礎的な勉強の仕方、ノウハウがすぐ使い物にならなくなる、なんてことはないと思います。だんだん色々かわっていくと思うけどね。(そもそもお上の対応がおせえよ、って話ですが)

まあ、このブログ記事、たぶんわたしの書いたブログの中で一番長くて、ほんとうは4月にアップしたかったんですけど、色々立て込んでて今になっちゃいました。

 

こんな長い記事でも、最後まで読んでくれた方、とくに現役の高校生や浪人生がもしいて、ちょっとなんかプラスになることがあればいいな、と思います。

ではおしまい。勉強がんばってください~~