ENTREVUE BLOG

「ナギ」ですが時にはあらぶり「エンタメ」「すきなこと」について書く。演劇・宝塚・映画・本、アート・旅行等娯楽、趣味の話とたまにの真面目コラム。

演劇人は何やってもうまオモシロイ@パルテノン多摩 小ホール 徳永京子プロデュース「演劇人の音楽祭」

パルテノン多摩の一夜限りの楽しいコンサートに行ってきました!とってもたのしくて二時間ぐらいがあっという間。今日はこの、ユニークで楽しい催しについてレビューしたいと思います!

 

今、演劇界で注目を集める演劇人によるライブコンサート

「すごいお芝居をつくる人は、お芝居以外もすごかった」というのが、去年の『演劇人の文化祭』のキャッチコピーでした。
これを考えたのは、イラストならイラスト、歌なら歌が、それぞれのジャンルに取り組んでいる人と比べてもすごいですよ、という気持ちからでした。ところが昨年、ステージ袖でライブを観ながら私は「この人たちの筋肉は、やっぱり演劇の血で動いている」と思うに至ったのです。なぜなら、どのバンドのステージも構成にストーリーがあり、しっかりとショーアップされ、聴きごたえだけでなく、見ごたえが半端なかったから。
 というわけで「演劇人の音楽祭」は、演劇人ならではのフックが効いた、他にはないライブです。前回に引き続き出演のロロ、FUKAIPRODUCE羽衣、新たに参戦するキマラズfromハイバイ、そしてDJとして会場を盛り上げてくれる坪田塁。GW前夜、
演劇人たちの舞台とは違う顔と、演劇人だからこその盛り上がりを体験しにいらしてください。 (徳永京子)

【出演】
ロロ
キマラズ(岩井秀人 平原テツ 梅里アーツ(丸福ボンバーズ) 石橋菜津美 伊藤沙莉 種石幸也 他)
FUKAIPRODUCE羽衣(深井順子 日髙啓介 鯉和鮎美 高橋義和 澤田慎司 キムユス 新部聖子 岡本陽介 浅川千絵)
坪田塁(DJ)

「演劇人の音楽祭」とは?
2017年3月の「演劇人の文化祭」は、演劇に豊かな才能が集まっていることを演劇以外の表現で証明する世界初のイベントで、展示会、音楽ライブ、講座を実施し、演劇人魅力を多角的に紹介しました。音楽ライブは「文化祭special LIVE!」と称し、ロロ+EMC feat.いわきっ子、山田佳奈(ロ字ック)×演劇と人、大谷能生+中野成樹 feat.みずうみのとなり、FUKAIPRODUCE羽衣が出演しました。

演劇人の音楽祭 多摩市立複合文化施設[パルテノン多摩]

 

プロデューサーの徳永京子さんは普段は演劇ジャーナリストとして各種媒体でご活躍されています。演劇ファンなら、彼女の劇評等、各所でのご活躍を見たことがある方も多いのでは。

twitter.com

パルテノン多摩とはかかわりが深く、これまでも色々なイベントをされています。今回は昨年に好評だった「演劇人の文化祭」に続いての企画。

演者は小劇場ファンなら、ふおお豪華!という思う人選ですよね、ぜいたく!

客入りは坪田塁さんがDJを。

そしてロロ→FUKAIPRODUCE羽衣→キマラズの順にだいたい30分位かな、それぞれの持ち場があります。

まずはロロ…

ロロ | official WEB

かんたんに言うとSMAPパロのライブです…笑

5人のメンバーの「あの」謝罪会見からはじまり、10年ぶりに再会した(架空グループ)SMAP、という設定。最初に歌う曲が、正式タイトル忘れちゃったんですが、『朝日を見に行こうよ』『夜空の向こう』足したみたいなタイトルで曲調はなんだか『シェイク』っぽい…??途中に色々SMAPの過去作を彷彿とさせる歌詞が出てきます。そして「メリーさん」を呼んでトークイベント。ここでロロのメンバーではあるんですが、SMAPの中居、木村、吾郎、剛、慎吾役だとわかる。ロロは女性もいるんですが、そんなのおかまいなしにそういう設定ですすむ笑 メリーさんもメリーさん。で、新しい地図がどうなったとか、それぞれがコメディアンやってる、劇団立ち上げた、でも失敗した、花屋やってる、柴犬カフェやりたい、等、どこから突っ込んでいいのかな…?みたいなネタを入れまくる。途中であの!森君の!24時間テレビ伝説のお手紙朗読場面が…!~~が合わさった「森且行」という概念より、って笑 ラスト、最後の曲として歌ったのは「夜空のムコウ」パロ。「らいおんハート」も入っていたかな?これがね~聞かせる。途中に、それこそ、ままごと「わたしの星」みたいな、星にまつわる芝居がかった場面が出てきます。で、また「夜空のムコウ」。なんかこうすんごい似てるんだけど、微妙にメロディー違う、みたいな絶妙な感じの歌でした。演劇集団なんだから、芝居がかった場面もタノシイ。

 

次に深井さんとこの羽衣…

FUKAIPRODUCE羽衣 公式サイト - FUKAIPRODUCE羽衣 公式サイト

ナチュラルなロッカー?という設定の元、深井さんと日高さんが割と中心だったかな、ライブ形式な感じで。

なんか思い出そうとするとよっ…よく思い出せないぞ…!?みたいな歌が多くてだいぶ面白かったんですが、野菜炒めとの肉野菜炒めの歌、アボカドをわさび醤油で食べる(ラップ調)ですとか、現代世界への批判性にみちたブルースで、「母親が生きているなら思い出を語るな」「日記に日付を書いているなら哲学を語るな」「人間ならば戦争を語るな」「他人と信じる神が違うなら宗教を語るな」(意訳)って男性四人メンバーで歌ったり、「セックスエンドレスワンダーランド」(だっけ?)という下ネタでしかない歌を深井順子さんと日髙啓介さんで歌いまくるとかね…笑うしかない…!!深井さんの勢い、ってかオツヨイ感、埋もれない強烈なキャラクターと押し出し、スゲェ。日髙さんもお歌上手いですよね~あと女性人中心の場面もありました。

 

キマラズ(岩井秀人 平原テツ 梅里アーツ(丸福ボンバーズ) 石橋菜津美 伊藤沙莉 種石幸也 他)は追悼ライブみたいな感じで

ハイバイのホームページ

 若干不謹慎ネタ、っぽくて、なんだかどうしてパジャマ着ているんだ、とかそもそもよくわからなかったのですが(つまりうまく説明できない)ロッカー?っぽく顔面にライン入れたり色いれたりしている方もいてなんだかおかしみがありました。

 

全体的に歌が上手い人が多くて、キホンみんな演劇人なんだけど、ライブコンサートとして楽しかった!そしてやっぱり歌というのは、そもそも音外さない、とか技術もあると思うんですが、「芝居心がある歌」になっているのがめっちゃ演劇人だからこそで、だから、とっても聞きごたえがある内容となっておりました!

深井さんの下ネタとか、ロロのSMAPネタもダダすべりしないのが、手腕なのかなあ。すごいね。構成としては徳永さんが最初と最後にご挨拶されて、3組が場転入れながらやる感じなんですが、それでもちろんとっても楽しかったんですが、最初と最後、転換を上手くつなげる、とか客席全体をうまくのせる、っていうのはもうちょっと考えてもいいことなのかもしれません。わたしはそんなことはなかったし、客席も身内感、というか各キャストのファンや演劇ファンだから出来るのだと思いますが。でも徳永さんは演出家ではないしな~!

とにかくカテコ入れて2時間くらいでしたが、うおっ、もう終わり…という、各々テンポがあって、個性的な楽しい公演でした!本当お芝居やってる人は多彩な方が多いんだなあ。しゅごい。パルテノン多摩(多摩センターにあります)と徳永京子さんのイベントは何度か足を運んでいますが、そのどれもがクオリティ高く、満足度が高いんです。(しかも安価だったり…)今回も、とっても楽しかったです!平日夜、多摩センターまで行ったかいがありました!笑

 

ぜーーーったい来年もまた、同種のイベントやって欲しいです!!

ナギナリコでした~

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